【保存版】革財布のお手入れ方法を解説!汚れや傷がひどい場合の対処法も
「高品質な革財布は確かにステータスだけど、お手入れ方法がわからない」
「革財布をせっかく購入するのだから日頃のメンテナンスまで習得したい」
このように、革財布の購入を検討している、または購入済みだけど、どのようにお手入れしてよいかわからない方も多いですよね。
この記事では、高品質な本革を採用したオーダーメイド商品を販売し、革職人の育成も手がけるJOGGO(ジョッゴ)が、革財布のお手入れ方法について解説します。
革財布は水や高温に弱く、経年劣化を防ぐためにも正しいお手入れが必要。
革財布が初めての方も、本記事で紹介するお手入れ方法なら専門的な技術は不要。誰でも実践できるお手入れ方法をご紹介します。
革財布のお手入れに自信がない方は、ぜひ参考にしてください。
革財布のお手入れ前にそろえるモノ
まず、革財布をお手入れをするにあたり、いくつか用意いただきたいケア商品があります。
できれば揃えておきたい最低限のアイテムと、上級者向けのアイテムがありますので、必要に応じて揃えましょう。
初心者アイテム
- 革用ケアクリーム
- 馬毛ブラシ
- 専用クロス(なければ柔らかい布でもOK)
上級者アイテム
- 防水スプレー
- 革用オイル
- ファスナー用潤滑剤
- 豚毛ブラシ
- 汚れ落とし用ローション
革用ケアクリーム
まず初心者用のクリームは、デリケートクリームがおすすめです。
革用というと、缶に入った硬いオイルを想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、
革は人間の皮膚と同じで、栄養や潤いが必要。
乾いた状態の革にオイルだけを塗ると、乾燥してひび割れの原因になります。革のお手入れでは、栄養たっぷりのデリケートクリームで、革を健康に保つことが重要です。
また、デリケートクリームは軽い質感で染みにもなりにくく、少量でとてもよく伸びるため、初心者でも扱いやすいことが特徴です。
クリームは革に栄養と潤いを与えますが、塗りすぎには注意です。
どんどん革が油分を吸い込み、ドロドロした汚らしい革になってしまう可能性があります。
よって、お手入れは月1回程度に抑えましょう。
馬毛ブラシ
革用ブラシといえば、馬毛。
馬毛ブラシは、埃取り、クリーム、仕上げなど、革財布をケアするうえでとても便利で万能なアイテムです。
馬毛ブラシを選ぶうえで、大切なのがサイズ感です。
ケアをしたい革製品のサイズにもよりますが、まずは小さいミニブラシを選びましょう。
ミニブラシは手に収まりもよく、小回りが効き、幅広い革製品のケアに使用することができます。
専用クロス
次に、革用のクロスを用意しましょう。
ポリッシングクロス、ポリッシングコットン、ウエス、などと呼ばれることもあります。
専用のものが理想的ですが、もしすぐに用意できない場合には、柔らかい綿の布で代用可能です。
最後の仕上げ用として、ミトン型になっているタイプもあります。
とりあえずここまでの3点を揃えたら、革財布のケアが可能です。
「初めてケアに挑戦してみる」という方は、まずこの3点から用意しましょう。
次は、レザーのコンディションによって使い分ける応用アイテムです。
防水スプレー
防水スプレーは、一見ケアアイテムとしては必需品に感じるかもしれません。
しかし、実は革の種類によってはシミになったり、エイジングを邪魔してしまうリスクあります。
そのため、中級者向けといえるでしょう。
特に染料仕上げの革は、防水効果がほぼないため、防水スプレーをすることをおすすめします。
ただ、防水スプレーには染みなどのリスクが伴いますので、雨の日のお出かけ前にクリームやラナパーを塗って、撥水効果を期待するのもひとつの方法です。
<防水スプレーを使用するにあたり、気を付ける事項>
- 適切な距離を保って噴射する。近距離だとシミとなるリスクがある。
- 防水スプレーには日焼け防止効果が含まれている場合があるため、ヌメ革など、日焼けを期待したい場合は使用を控える
- 革の表面にロウがある場合には、しっかりと塗りこんでからスプレーする。ロウをそのままにして防水スプレーをかけるとロウが白く残るリスクがある。
顔料仕上げの革の場合、ある程度は防水効果が期待されますが、やはり本革は水に弱いため防水スプレーが効果的です。
特に顔料仕上げの革は、シミになる可能性なども低く、リスクが少ないでしょう。
革用オイル
先ほどデリケートクリームを紹介しましたが、そのほかにも多くの種類のクリームやオイルが存在します。
代表的なものは以下です。
- ラナパー(ホホバ油、ラノリン、ミツロウ、ワセリン等)
- ミンクオイル(流動パラフィン・ミンクオイル等)
- 1909 シュプリームレザークリーム(シーダーウッドオイル、ラノリン等)
- ニートフットオイル(牛脚油)
- レザードレッシング (蜜 、松脂等)
ミンクオイルやラナパーは、革製品用のオイルとして有名なのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
オイルの使用感は好みによりますが、動物性の油は栄養の吸収がいい半面、べたつきやすいという特徴があります。ラナパーなど、植物性の油はさらっと仕上がるのが特徴です。
ファスナー用潤滑剤
ファスナーが使われている革財布をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ほかにも、キーケースやバッグなど、さまざまな商品に使用できます。
ファスナーは滑りが悪くなると、使用感が悪くなるだけでなく、ファスナーテープ(布部分)に負担がかかり破れやすくなるので注意が必要です。
ファスナーが壊れると、総取り換えになる場合がほとんどで、高額な修理費になる場合もあります。
少し滑りが悪くなったら、潤滑剤でお手入れをしましょう。
ファスナー用のファスナーメイトは、すぐに滑りをよくするのに最適です。
昔はロウソクを使用していたそうで、ケアオイルやロウでも代用することができます。
革用のビーワックス(蜂ロウ)を使うこともできます。
豚毛ブラシ
先ほど馬毛ブラシを紹介しましたが、実は革用のブラシは馬毛(しっぽ)のほかに、豚毛、化繊、山羊毛、馬のたてがみなど、さまざまな種類があります。
馬毛の次にメジャーなものが、豚毛です。
豚毛は馬毛よりも硬くコシがあるのが特徴で、クリームを革になじませることに向いています。
また、毛自体に油分が含まれているので、ツヤ出しをするにも最適なブラシ。
注意する点としては、毛が硬いため、強くこすりすぎると革を傷つけてしまいます。
優しい力で、ブラッシングしましょう。
豚毛 | 化繊 | 馬毛(しっぽ) | 山羊毛 | 馬毛(たてがみ) | |
硬さ | 硬い | 少し硬い | 柔らかい | とても柔らかい | とても柔らかい |
特徴 | 適度な油分が含まれる | 品質が均一で、毛が抜けにくい。 | 適度なコシと密度 | 毛が細くソフトで、密度が高い | しなやかで、しっぽの毛よりも柔らかい |
基本的なケアは馬毛ブラシで問題ありませんが、慣れてきたら自分好みの仕上がりにするために、ほかのブラシを使用するのもおすすめです。
- ホコリ落とし→馬毛ブラシ(しっぽの毛)
- クリームを革になじませる→化繊ブラシ、豚毛ブラシ
- 表面を均してツヤを整える→たてがみブラシ(馬のたてがみの毛)、山羊毛ブラシ
「ブラシを育てる」という言葉があるほどで、獣毛ブラシは使えば使うほど、味がでてきます。
汚れ落としローション・リムーバー
しばらく使用して汚れが気になる革製品には、汚れ落とし専用のクリーナーやリムーバーが効果的です。
特に汚れた状態でクリームを重ねると、そのまま汚れとともに革に染み込んでしまうため逆効果になる場合が。
汚れ、そして過去に塗った余分なクリーム・油分をしっかりと落としてから、新たにクリームを塗りましょう。
汚れた顔に、高級な化粧水を使っても染み込まないですよね。それと同じです。
革は、動物の皮膚だった部分なので、同じようにリセットしてからお手入れを開始するようにしましょう。
誰でも簡単!革財布のお手入れ方法を解説
ここからは、今まで紹介してきたアイテムを使用して、どのようなお手入れをすればよいのか、手順をご紹介します。
<革財布の手入れ:基本手順>
手順(1):ブラッシングや乾拭きでほこりを取り除く
ブラシ(馬毛)もしくは清潔な布で乾拭きをして、汚れやホコリを落とします。
馬毛ブラシは、毛の密度が高く、適度な弾力があるため最初のブラッシングに最適です。
2回目以降のお手入れでは、あらかじめ革の表面に出てきた余分な油をふき取ることも大切です。
ブラッシングをしたあとに空拭きしたり、先ほど紹介した汚れ落とし専用のクリーナーやリムーバーを使用したりしてもいいでしょう。
手順(2):革用ケアクリームを表面に塗り込む
次は、ケアクリームを表面に塗っていきます。
ここでもブラシ(馬毛または豚毛)を使用するか、もしくは清潔な布を準備しましょう。
用意したクリームやオイルを、ブラシまたは布にとります。
財布であれば、米粒程度、本当に少ない量で問題ありません。
シミになる可能性もありますので、まずは目立たない部分から少量ではじめましょう。
染料仕上げの革は、すぐに油分を吸収してしまうため、すばやく全体的に広げることがポイントです。
手順(3):日陰でクリームをなじませる
ケアクリームを表面に塗ったら、次は日陰でなじませます。
風通しのよい場所で、陰干ししましょう。
30分~1時間ほどおいて、完全に乾かしましょう。
手順(4):クロスで乾拭きする
完全にクリームが乾いたら、最後は革用クロスで乾拭きをして、余分な油を落として仕上げます。
ここで馬毛ブラシや豚毛ブラシを使用して更にツヤを与えることも可能。
好みのツヤ感に仕上げましょう。
傷・汚れがひどい場合の革財布のお手入れ方法について
最後は、特に傷や汚れがひどい場合のお手入れ方法について解説します。
四隅に目立つ汚れ・黒ずみは消しゴムで
財布、キーケースなどの革製品は、四隅を中心に黒い汚れが目立つ場合があります。
この場合、革用の消しゴムを使用するのが効果的です。
[コロニル] ソフトガミ
鉛筆を消すように、角を最初につかいたくなりますが、そこは我慢。
平面をつかって、優しくこすりましょう。
角を使用すると、革を傷つけてしまう可能性があります。
革用でない一般的な消しゴムも代用できますが、その場合にはとても柔らかい消しゴムを使用してください。
ゴムという素材は、みなさんが思っている以上に汚れをからめとる能力が高いため、革の色を落としてしまうリスクがあります。力はいれず、とても優しく擦ることがポイントです。
消しゴムはレザーバッグの持ち手、時計のベルトなどにも効果的です。黒ずみが目立ってきたら定期的に使用しましょう。
あまりに時間が経過している汚れは、革の奥に染み込んでしまっているため、表面を削り取る消しゴムでは効果がない場合があるので注意が必要です。
落ちない汚れは無理して擦らず、専門のお店に持っていくなどして相談しましょう。
また、消しゴムが向いていない革もあります。ベジタン・オイルスムース(JOGGOのENISHIシリーズなど)は消しゴムを使うと色落ちするため、使用をおすすめしません。
水シミが気になる場合には、さらに濡らして対応
突然の雨や、バッグの中で水がこぼれてしまったなど、さまざまなアクシデントで革財布が塗れてしまう場合があります。
その場合には、表面全体を濡らして目立たなくするという手段が効果的です。
もちろん、そのままドボンと水につけるわけではなく、タオルやスポンジに多めに水を含ませ、表面を拭いていきます。
表面全体が濡れてシミが見えなくなったら、日陰で完全に乾かしましょう。
完全に乾いたら乾燥防止のため、クリームを塗ります。
注意していただきたいのが、濡れてしまったからといってドライヤーなど、熱で乾かすことは避けましょう。急激に革が乾燥し、割れてしまう可能性があります。
また、ベジタン・オイルスムース(JOGGOのENISHIシリーズなど)は色落ちとたわみが出るのでこの処理はおすすめしていません。
感動でつながりを生み出すJOGGO(ジョッゴ)って?
いかがでしたでしょうか。
革財布のお手入れ方法の基礎を紹介いたしました。
やはり革製品、特に財布は毎日使うからこそ、特別なアイテムですよね。
本革だからこそ、耐久性があり、オンリーワンなものをつくりたいと思いませんか?
そこでおすすめしたいのが、JOGGO(ジョッゴ)です。
JOGGOは、44種類ある商品のなかから好きな財布やキーケースを選んで、14色のレザーを自由にカスタマイズできる完全受注型のブランドです。
JOGGOをおすすめしたいポイントはいくつかあります。
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バングラデシュの貧困問題に取り組むソーシャルビジネスである
JOGGOは、商品のほとんどをバングラデシュの工場でつくっています。
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JOGGOでは資源の有効活用を目指し、イードで残った牛皮や、国内でも食用牛の皮のみを使用しています。
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