#04 バングラデシュについてー③

プロダクションマネージャー ビュエル

プロダクションマネージャー ビュエル

2021.1.31 12:00:00

こんにちは。
ビュエルです。

サステナビリティとか、エシカルとか、ビュエルとか……
本当にカタカナが多いコラムでよく分からないですよね。

もっとわかりやすい言い方ができればいいと私自身も思うのですが、今のところ言い換えが難しい(日本語にすると持続可能性とか倫理的なとか、小難しい感じになってしまいます)ので、都度解説する形でお伝えできればと考えています。

軽い感じでおつきあいください。

あとビュエルは名前なので、そのままでお許しいただけたら。

エンパワーメントって何だろう

今回のテーマは、またまたカタカナ 「エンパワーメント」です。
聞いたことはありますか。

エンパワーメントには力・権力を与えるといった意味があり、企業や社会でこの言葉を使う時は「個人の能力を開花させる」などと訳されます。

今までは「どうせ無理だろう」「あなたにできる仕事じゃない」と勝手に決めつけられてきた人たちの能力を開花させるため、固定概念なく、平等に機会をつくることです。

このエンパワーメントという言葉、よく女性の社会参画のトピックで使用されたりします。

性別だけでなく、学歴がない方や障害がある方など、他の人と同じようにできることは沢山あるのに、社会に存在する固定概念によって、機会を逃してしまう人たち。

彼らがどう活躍していけるか、そして活躍できるようにどう環境を整えるのか。どの国にもある大きな課題です。

ステップアップしていける環境づくり

さて、工場のお話。
みなさんは、革職人という言葉を聞いて、男性と女性どちらを思い浮かべますか?

もちろん職業に性別は関係ないですが、人それぞれ、無意識に想像しているイメージってあると思います。

バングラデシュの工場の比率は、女性51%、男性49%

ほぼ半々。女性のほうが少しだけ多い環境です。
意外、それとも想像通りでしたでしょうか?

JOGGOチームでも、多くの女性が革職人として働いていて、みんな「スーパーバイザーになりたい、リーダーになりたい」と、将来のステップアップを目指し、真面目に一生懸命仕事しています。

実は、工場では、あえて革職人としての経験がある人を雇用していません。経験があれば、他の工場でもチャンスがあるから。

「一人ひとりが性別や育った環境に関係なく輝ける社会をつくる」を目標にかかげている工場は、今まで良い機会に恵まれなかったシングルマザー、未亡人の方、孤児として育った方などをできるだけ多く雇い、職人として成長できるトレーニング環境を整えています。

メンバーはまず、経験豊富な職人の「ヘルパー」としてチームに参加。

仕事の覚える速さ、スキルの上達具合にもよりますが、仕事をして約半年~一年経つころ、マネージャーと面談をして、次のステップ「アシスタントオペレーター」、「オペレーター」へと進みます。

みなさまの手元に届くカスタマイズのお財布も、沢山努力をしてスキルを身に付けた職人たちの手によって一つひとつ生産されているのです。

できるだけ透明性のある評価体制

800人という大勢が働く現場では、メンバーから常に色々な意見が上がります。

「私はどうやったら次のレベルに行けるのか?」「私のほうが頑張っているのに、なぜあの人がリーダーに?」という声が上がるのは、国・場所を問わず、チームの人数が増えると避けられない問題です。

フェアに評価しているのにもかかわらず「自分は正当に評価されていないのでは」という意見が上がってしまう。エンパワーメントを推進したい工場としては、どうしても個々が納得できる仕組みをつくりたい。

そこで、工場では2020年から社員の技能レベルを6段階に分け、3か月ごとに面談を行うことにしました。

A~Fのレベルに分け、評価基準を設定。項目は、技術やリーダーシップなど。

各自が今どのレベルにいるのか、更に上を目指すためにするべきことは何かを明確にメンバーに伝える努力をしています。

性別や学歴ではなく、きちんと仕事を評価してくれる体制を整える、それって凄く大切なことなんですよね。

託児所 ひまわり

冒頭にも書きましたが「社会の固定概念により、認めてもらえない人たちがどう活躍していけるか」と「活躍できるように、どう環境を整えるのか」は常にセットで考えなくてはいけません。

例えばバングラデシュでは、まだ女性が子育てや家事をする、という文化が根強くあります。生活を支えるために仕事が必要なのに、子供を預ける人が周りにいなかったり、鍵の無い集合住宅で小さい子が留守番するには危険な状況だったり、と簡単に働きに出られない状況も多いです。

工場では、女性たちが安心して働くための取り組みのひとつとして、2020年1月に「ひまわり」という素敵な名前の託児所と学童を作りました。

最近はコロナの影響で、あまり多くの子供たちは預けられていないのですが、普段は多くの子供たちが、一緒に遊び、学んでいます。

日本国内でも、職場に託児所が完備されている企業はまだ少ないですよね。

やはり、安全な環境、何かあった時にすぐに駆け付けることができて、お昼時間に子供たちと一緒にご飯を食べたりできる託児所 があるのは、親御さん達にとって大きなメリットだと思います。

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いかがでしたでしょうか。
これまで3回のコラムを通して、バングラデシュ工場の様子・新しい取り組みを紹介してきました。

少しだけ、ジョッゴのお財布に込められている職人の思いを感じていただけたら嬉しいです。

まだまだ工場についてお伝えしたいことは沢山ありますが、一旦ここまで。

次回は、環境問題についてJOGGO(ジョッゴ)の新しい取り組みを紹介します。

お楽しみに。

プロダクションマネージャー ビュエル

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